11月23日は心光寺の報恩講でした。
報恩講法要は、浄土真宗でもっとも大切にしているお寺の行事です。
お集まりいただいた皆様とご一緒に、おつとめをいたしました。
浄土真宗のみ教えをお伝えいただいた親鸞聖人をしのび、今日まで、教えが伝わってきたことを本当にありがたいことだと思いました。
厳しい修行もできない、常にいい人でいることはできない・・・、そんな私のために阿弥陀様のお救いがあること、このお救いは私のためであったなあと感じたことでした。

報恩講のお荘厳
法話は、佐賀県佐賀市願正寺の衆徒である田中頼子先生にお取次ぎいただきました。分かりやすくお取次ぎいただき、小学生の孫娘も、「知らなかったことが詳しくたくさん知れた」と嬉しそうでした。
法要後は、久しぶりに、コロナの流行で長いこと中止にしていたお斎をいただきながら、皆様と語らうひと時を過ごしました。
「私みたいな者は、お寺がなくなると本当に困ってしまう」とお話しされる門徒さん、横で嬉しそうににっこり微笑む住職(笑)が印象的でした。
布教使の田中先生が九州出身の方ということで、鹿児島出身の門徒さんも話がはずんでいました。その中で隠れ念仏の話も。
念仏を大事にした佐賀藩主の鍋島直正さんと念仏者を弾圧した薩摩藩主の島津斉彬さんは、いとこ同士だったのですね…。それにも驚きました。
世間では隠れキリシタンの話は知っているけれど、隠れ念仏のことを知っている方は少ないですね。鹿児島出身の門徒さんも、隠れ念仏のお話をよくきいたそうです。洞のまわりを3人1組で見守り、1人が見に行ってきて「お侍さんが来た」と報告すると、何喰わぬ顔で薪集めなどをして信仰を守っていたそうです。門徒さんのおじいさんは、戦時中も「何かあったら、あそこの洞に隠れればいい。あそこの阿弥陀様は一度も見つからなかったから」と話していたそうです。
多くの方が、本当に大変な思いをされながら、教えを守ってきてくださったのですね。
また、皆様の健康法などの話題も出ましたよ。私も取り組んでみようと思いました。
連れ添いの方に先立たれている門徒さん。「全然さみしくない。一緒にいてくれるのが分かっているから」そんなことをおっしゃってました。 その話をきいて、この方も、阿弥陀様からのご信心をいただいているお仲間だなあと感じたことでした。 ありがたい一日を過ごさせていただきました。
南無阿弥陀仏



ご法話のお取次ぎ、私共僧侶も楽しみしており、できるだけ聞かせていただきます。 住職の後ろに座っていると、法話を聞きながら、うんうん、と、時折うなずく住職が見えます。 高齢であまり外出できなくなってきた住職にもとてもありがたい機会です。

本当に久しぶりに皆様とお斎をいただきました。楽しく食べている様子を撮ればよかった

幔幕取付、背の高い住職の孫娘にお願いしています、